複数のCSVを品番別に集計するには?月次報告の作り方
毎月の生産実績CSVをまとめるときは、対象期間・列名・重複の扱いを先に決めます。架空の入力例と出力例で、品番別集計の手順を確認しましょう。
月次集計は、合計の計算より「何を足すか」をそろえることが大切です。同じ品番の数量を合算するときも、対象期間、取消データ、再出力したファイルが混ざると結果が変わります。
ここでは、同じ月の生産数量を、品番ごとに合計する仕事を扱います。掲載データはすべて架空です。品質の合否判定や出荷可否を決める処理ではありません。
先に決める3つのこと
- 対象にするファイル:同じ月・同じ工程・同じ数量単位か確認します。日付の絞り込みをしないサンプルでは、対象外の日付が混ざると一緒に合算されます。
- 集計キー:品番だけか、品番と工程の組み合わせかを決めます。品番の
00120と120を同じものと判断するかは、業務のルールです。 - 例外の扱い:空欄、負数、取消、重複を除外するのか、確認のため止めるのかを決めます。意味がわからない行を黙って消してはいけません。
入力例:列順の異なる2つのCSV
1つ目のファイルは次の3列です。
日付,品番,数量
2026-09-01,00120,120
2026-09-01,00340,50
2つ目は列の順番が違いますが、列名は同じです。
数量,日付,品番
80,2026-09-02,00120
30,2026-09-02,00340
この例では「何列目か」で値を拾うと誤集計します。ヘッダーの 品番 と 数量 を使って列を特定します。品番コード のように列名自体が違う場合は、同じ意味か確認してから対応表を作ります。
集計の手順と出力例
- 元ファイルをコピーし、加工用と原本を分けます。
- 対象期間とファイルの重複を確認します。
- 品番を文字列として読み込み、数量だけ数値に変換します。
- 必須列、空欄、日付、数量の形式を検査します。
- 同じ品番の数量を足します。
- 元データの件数・数量合計と、出力を照合します。
上の例は4行、数量の合計が280です。出力は2品番になります。
| 品番 | 数量合計 |
|---|---|
| 00120 | 200 |
| 00340 | 80 |
品番別の結果だけでなく、入力4行・出力2品番・合計280を一緒に確認すると、読み込み漏れを見つけやすくなります。ただし、合計が一致することだけでは対象期間や品番の対応が正しい証明にはなりません。
Power Queryで足りる場合
会社でExcelのPower Queryを使えるなら、フォルダーからCSVを取り込み、不要ファイルを絞り、列の型を指定して品番ごとにグループ化する方法があります。毎月同じ形式なら、更新操作にまとめられる可能性があります。
MicrosoftのCSVを結合する手順とフォルダーコネクタの説明で、結合と変換の流れを確認できます。対象フォルダーやサブフォルダーに無関係なファイルが入らないようにしてください。利用できる機能は会社の環境で確認が必要です。
この記事ではExcel実機での操作検証は行っていません。社内でPower Queryの処理を作成・検証できるなら、まず既存環境で完結できるかを確かめるのがよい選択です。
サンプルで入力と出力を確かめる
CSVの品番別集計サンプルには、この入力例を用意しています。入力欄の数量を変えて再集計すると、どの値が出力に反映されるかを確認できます。
サンプルは 日付・品番・数量 の3列、非負の整数数量、同じ月のデータを対象とします。列順は変更できますが、追加列や列名の違いには対応しません。完全に同じ日付・品番・数量の行がある場合は、二重計上の可能性を確認するため止めます。同じ実績が偶然重なる仕事では、伝票番号などの識別ルールが別途必要です。
最初は架空データだけで試してください。CSV内容はブラウザ内で処理しますが、会社の情報を扱ってよいかは社内規定に従ってください。
個別調整が必要になる条件
毎回異なる列名を合わせる、工程別にも分ける、取消を別扱いにする、といった処理では仕様と検収用の期待値が必要になります。「自動化してほしい」だけでなく、どの入力からどんな出力を得たいかを言葉にすると相談しやすくなります。
無料サンプルで完結する場合は、そのまま使える範囲を確認してください。自社ルールの実装や例外処理の追加を希望する場合は、個別調整の対象・対象外を確認できます。
参照確認日:2026年9月16日。サンプルは顧客の導入実績ではありません。
← 解決ノート一覧